2007 Dec. |
●2Pacのベスト・アルバム『The Best Of 2Pac - Part 1: Thug』と『The Best Of 2Pac - Part 2: Life』が、12月4日にAmaru/Interscope Recordsから同時発売(通常のプラケースではなく、デジパック仕様)された。
発表されていたトラック・リストとは違う曲順に変更されているが、流れや構成としてはより良いものとなっている。
今回のベスト盤は、Bernie GrundmanのBrian "Big Bass" Gardnerが新たなリマスタリングを施しており、2Pacのキャリア初期に該当する作品(TrappedやKeep Ya Head Upなど)は特にその効果が際立った高音質となっている。
注目の未発表作である "Resist The Temptation" と "Dopefiend's Diner" は、共にDeon "Big D" EvansがProduceを手掛けていたものだが、Sha Money XLとJake One、そしてIvan and CarvinがRe-Produceしたヴァージョンで発表された。
出来映えは概ね良好といえるが、Suzanne Vegaの "Tom's Diner" を引用した "Dopefiend's Diner" は、今までの作品で親しんできた2Pacとは別の側面を感じさせる異色作といえるだろう。こういった作品も発掘発表したAmaru/Interscope Recordsを大いに評価したいところだ。
"Dear Mama -Remix" はAnthony Hamiltonがフィーチャーされている事から「Pac's Life」の日本盤/EU盤にボーナス・トラックとして収録されていたものだと思われたが、Michael "Fish" Herringが新たなGuitar Playを聴かせる別ミックス(New Remix)だという点もポイントだろう。
ちなみに、ユニバーサルインターナショナルから12月19日に発売予定だった日本盤は12月26日に延期となっている。 |
2007 Nov. |
[2Pac New Best Album Information 07/11/14]
●全米では12月4日にAmaru/Interscope Recordsからリリースされる2Pacのベスト・アルバム『BEST OF 2PAC - PT.1: THUG』と『BEST OF 2PAC - PT.2: LIFE』の日本盤発売日が12月19日に決定した(ユニバーサルインターナショナルより)。
今回それぞれの『BEST OF 2PAC』に1曲ずつ収録される注目の未発表作品は、2Pacが1stアルバム制作前にレコーディングしていた "Resist The Temptation" と "Dopefiend's Diner" だが、"Resist The Temptation" は「Pac's Life」収録候補として制作されていたSha Money XLとJake OneによるRemixヴァージョンと思われAmel Larrieuxがフィーチャーされている。一方の "Dopefiend's Diner" は、Suzanne Vegaの "Tom's Diner" を引用したオリジナルを極力活かしたヴァージョンで収録される。
これらの未発表作品や "Dear Mama" と "Thugz Mansion" のNew Mixを2PacのMySpaceでほんの少し試聴することが出来る。


『ザ・ベスト・オブ・2パック - PT.1: サグ編。』
『ザ・ベスト・オブ・2パック - PT.2: ライフ編。』
『BEST OF 2PAC - PT.1: THUG』
『BEST OF 2PAC - PT.2: LIFE』 |
2007 Oct. |
[2Pac New Best Album Information 07/10/24]
●全米で12月4日(11月20日から延期)にAmaru/Interscope Recordsからリリースされる2Pacのベスト・アルバム『BEST OF 2PAC - PT.1: THUG』と『BEST OF 2PAC - PT.2: LIFE』のジャケットやトラック・リストが判明した。
“The Greatest Rap Artist in History - Complete Career Retrospective”というキャッチに基づいて編纂された2枚のベスト・アルバムには、18曲の代表作と2曲の未発表作、そして2曲の新たなRemixが収録される。

"BEST OF 2PAC - PT.1: THUG" Track List
01. So Many Tears
02. Trapped
03. California Love (Original Mix)
04. How Do U Want It
05. I Ain't Mad At Cha
06. 2 of Amerikaz Most Wanted
07. Hail Mary
08. Changes
09. Unconditional Love
10. Resist The Temptation -Previously Unreleased-
11. Dear Mama [feat. Anthony Hamilton] -New Mix-

"BEST OF 2PAC - PT.2: LIFE" Track List
01. Definition of a Thug Nigga
02. Brenda's Got A Baby
03. Keep Ya Head Up
04. When I Get Free
05. Until The End Of Time (RP Remix)
06. Never Call You Bitch Again
07. They Don't Give A Fuck About Us
08. Still Ballin
09. Ghetto Gospel
10. Dopefiend's Diner -Previously Unreleased-
11. Thugz Mansion Acoustic Remix -New Mix-

それぞれの『BEST OF 2PAC』が全11曲という事で、少々ヴォリュームに欠ける感もあるが、通常の米CDに比べ若干廉価な [New Low Prise] 盤となっているようだ。
注目の未発表作品は "Resist The Temptation" と "Dopefiend's Diner" で、それぞれの『BEST OF 2PAC』に1曲ずつ収録される。
新たなRemixもそれぞれの『BEST OF 2PAC』に1曲ずつ収録されるが、 "Dear Mama" のNew Mixは「Pac's Life」の日本盤/EU盤にボーナス・トラックとして収録されていたものだろう。米本国においては正規盤初収録になる。


『BEST OF 2PAC - PT.1: THUG』
『BEST OF 2PAC - PT.2: LIFE』
●2Pac没後十一年の9月に発表されたDJ Fatalの最新Mix-CD『Tupac Shakur: POWAMEKKA』と、OutlawzのYoung Noble提供音源をもとに制作されたというMix-CD『Outlawz: Retribution - The Lost Album: 10 Years Later...』の2枚が、Hiphop/R&B/Reggaeの正規Mix-CD通販サイト=Hiphopmix.jpに揃って入荷した。
新旧織り交ぜた作品の一般的Non Stop Mix-CDとは違い、ひとつひとつの楽曲を繊細なRemixで仕上げているDJ Fatalの最新作『Tupac Shakur: POWAMEKKA』は、これまで彼が発表したMix-CDと同じポテンシャルを秘めた傑作となっている。
先月発売された「Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)」に収録されていた "What'z Ya Phone #" にOutlawzのFatal Husseinが加わったVersionや、Bizzy Bone, Twista, Jim Jonesをフィーチャーした "I'm Gettin' Money" などが注目Trackといえるだろう。

1996年から1997年のDeath Row Records在籍時代にレコーディングされたOutlawzの未発表音源を中心に構成されている『Outlawz: Retribution - The Lost Album: 10 Years Later...』も価値あるMix-CDだ。
2Pac参加の "Soulja's Story Part2" や、Daz DillingerがProduceしてPrince Ital JoeとBad Azzが参加した "Bless My Soul" など興味深い作品が目白押しである。
通常のCDと違って、一度絶版となると再生産が行われない事が殆どのMix-CDは、入手可能な時期を逃さないようお勧め致します。 |
2007 Sep. |
[2Pac New Best Album Information]
●今年の春に、リリース予定の第一報が入ってきていた2Pacのベスト・アルバムだが、11月20日にAmaru/Interscope Recordsから発売される事が判明した。
『Best Of 2Pac - Part1: THUG』(Interscope Records: B0010072-02)と、『Best Of 2Pac - Part2: LIFE』(Interscope Records: B0010221-02)の2枚が同時発売となる。
98年にリリースされた「2Pac: Greatest Hits (2CD)」以来のベスト盤となるが、今回の『Best Of 2Pac』でも未発表作が収録される可能性もあるようだ。
「2Pac: Greatest Hits」では没後発表作中抜群の人気を誇る事となる "Changes" が発表されたが、『Best Of 2Pac』でも貴重な未発表作品を聴く事が出来るかもしれない。
●「Shining Serpent」、「THE LOST TAPE」、「The UNDERGROUND RAILROAD」といった2Pacの傑作Mix-CDを発表してきたDJ Fatal。
昨年9月の「2Pac: Black Angel Of Death」から一年ぶりとなる最新Mix-CD『Tupac Shakur: POWAMEKKA』が9月13日に発表される。POWAMEKKAとは、生前の2Pacが計画していたレストラン・カフェの店名だ。
キャッチーなビートを巧みに2PacのアカペラとブレンドするDJ Fatalの手腕には定評があり、今作も期待通りの仕上がりのようで、Bizzy Bone, Twista, Jim Jonesをフィーチャーした "I'm Gettin' Money" が既に話題となっている。
●『bmr/ Black Music Review』誌(ブルース・インターアクションズ発行)が今月10日発売の最新10月号で通巻350号となった。
今月13日に「Nu Mixx Klazzics Vol.2」、「Beginnings」、「Live at The House of Blues」の日本盤と日本独自企画盤「Mellow Selections」の4枚が同時発売になる事をうけて、小冊子『2Pac Forever/まるごと一冊!2パック本』が特別付録となっている。
同誌の2006年2月号は2Pacが表紙を飾り、2PacとBiggieの巻頭特集では“これが最後の特集!?”という見出しも見られたが・・・今度は小冊子を付録でつけてくるとは泣かせてくれる。
この『2Pac Forever/まるごと一冊!2パック本』だが、ディスコグラフィを中心に、過去に掲載された記事の採録や年表にミニ辞典、そして2Pacの語録が散りばめられたものとなっている。
●Young BuckのCashville Recordsと契約したThe Outlawzは、現在新作となる「Godz Plan」のレコーディングを行っており、このアルバムは1Nation Entertainment/Cashville Recordsからリリースされる事になっている。
Hi-Tek Produceの新曲 "Drivin' Down The Freeway" を収録したMix-CD「Outlawz/ Cant Turn Back」が既に発表されており、Afeni Shakurの伝記映画「Dear Mama: The Life Story of Afeni Shakur」のサントラ盤も準備中との事で、久々にOutlawzが活発な動きを見せている。 |
2007 Aug. |
●8月14日に全米でリリースされた『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』。KOCH Entertainmentによると、今のところアナログ盤での発売は予定されていないようだ。
しかし、今回の米国盤CDには複数のバリエーションがある。まずは米国量販大手の[BEST BUY限定盤(KOC-CD-5931)]で、通常米国盤(KOC-CD-5929)の全12曲に加えて2曲のBonus Trackが追加されている。追加されたRemixは "Lost Souls (feat. M1 & Daz)" と "Initiated (Remixed by Street Radio)" の2ヴァージョンで、これは9月13日発売予定の日本盤にも反映される。
もうひとつが同じく米国量販大手の[TARGET限定盤(KOC-CD-5019)]で、こちらにはBonus DVDが付属する(Bonus Trackは未収録)。DVDは「4 Klazzic Death Row Videos」と題されていて、収録されたビデオは "Dre Day", "Let Me Ride", "Gin & Juice", "Nuthin' But a G Thang" の4本。2Pacのビデオクリップではないところが解せない。
以上が米国盤CDのバリエーションとなるが、実は[iTunes Music Store]では更にBonus Trackが1曲追加された全15曲仕様となっている。追加されたRemixは "Pain (Remixed by Street Radio)" だ。
アナログ盤がリリースされず、iTunes Store限定のBonus Trackが追加されるようになるとは…時代の移り変わりを実感させられる。
[Remix + Best Album Information 07/08/01-07/08/08 Edit]
●2PacのRemixアルバム『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』は、全米で8月14日にリリースされるが、そのトラック・リストが伝わってきた(Producer陣も追加)。
2003年にリリースされた「Nu-Mixx Klazzics」はDeath Row Records企画によるアルバムだったためSuge KnightとTha Row HittersによるRemixであったが、今回の『Nu Mixx Klazzics Vol.2』はAmaru Entertainment制作(Death Row/KOCH Recordsより発売)という事もあって「Pac's Life」に続いての参加となるSha Money XLをはじめ、Ill Will FultonらがRemixを手掛けている。

Remix Album "Nu Mixx Klazzics Vol.2" Track List
01. Picture Me Rollin' [feat. Kurupt & Butch Cassidy]
Additional Production by Street Radio, Bob Perry and Arnold Mischkulnig
02. Keep Goin' [feat. Fatal Hussein]
Remix Produced by Street Radio
03. What'z Ya Phone # [feat. Candy Hill]
Remix Produced by Illmind. coordination Sha Money XL and D Prosper
04. Staring Through My Rear View [feat. Dwele]
Additional Production by Street Radio, Bob Perry and Arnold Mischkulnig
05. Hail Mary -Rock Remix- [feat. The Outlawz]
Remix Produced by Ill Will Fulton
06. Got My Mind Made Up [feat. The Outlawz & Kurupt]
Additional Production by Street Radio, Bob Perry and Arnold Mischkulnig
07. Pain [feat. Styles P & Butch Cassidy]
Remix Produced by Black Jeruz. coordination Sha Money XL and D Prosper
08. Lost Souls [feat. The Outlawz]
Additional Production by Street Radio, Bob Perry and Arnold Mischkulnig
09. Wanted Dead Or Alive (Gangsta Party) [feat. Snoop Dogg]
Remix Produced by Jiggolo. coordination Sha Money XL and D Prosper
10. Initiated [feat. Boot Camp Clik]
Remix Produced by Jake One. coordination Sha Money XL and D Prosper
11. How Do U Want It
Remix Produced by BIGG E.D.I.
12. Picture Me Rollin' [feat. The Outlawz]
Mixed by Claudio Cueni
13. Lost Souls -Bonus Remix- [feat. Daz & M1]
Additional Production by Street Radio, Bob Perry and Arnold Mischkulnig
14. Initiated -Bonus Remix- [feat. Boot Camp Clik]
Remix Produced by Street Radio
『Nu Mixx Klazzics Vol.2』の日本盤は9月13日にビクターエンタテインメントから発売が予定されているが、『Mellow Selections(Mellow Bestを改題)』という日本独自編集盤も同日に発売される。
これは2PacがDeath Row Recordsからリリースした楽曲群からメロウな作品をセレクトしたコンピレーション盤で、そのトラック・リストも明らかになった。

Best Album "Mellow Selections" Track List
01. I Ain't Mad At Cha
02. Ratha Be Ya Nigga
03. Keep Ya Head Up (from [Death Row Greatest Hits])
04. Check Out Time
05. Skandalouz
06. Run Tha Streetz
07. Me Against The World (from [Death Row Greatest Hits])
08. All Bout U
09. How Do U Want It
10. Thug Passion
11. Heaven Ain't Hard 2 Find
12. Lost Souls (from [Gang Related - The Soundtrack])
13. Thug Nature (from [Too Gangsta For Radio])
14. Picture Me Rollin'
15. To Live & Die in L.A. (from [Makaveli: The 7 Day Theory])
16. Life Goes On
17. Dear Mama (from [Death Row Greatest Hits])

これまで日本で発売されてきた編集盤の路線とあまり変わりはなく、無難な選曲に収まってしまっているといえよう。
「Death Row Greatest Hits」に収録されていた "Smile For Me Now" が漏れてしまったのも意外だが、「15 Years On Death Row」でも聴けるようになった "Pain" や "Loyal To The Game (ft. Treach & Riddler)" を初の日本盤収録できなかったものだろうか。


『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』
『ニュー・ミックス・クラシックス VOL.2(エヴォリューション:デュエッツ&リミクシーズ)』
『2Pac: Mellow Selections/2パック・メロウ・ベスト』
●8月14日にリリースされる2PacのRemixアルバム『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』。このアルバムからの1st Singleが「What'z Ya Phone #/Picture Me Rollin'」に決定した。
"What'z Ya Phone #" では、新世代のDestiny's Childとの異名を持つLA出身のキュートなティーン3人組=Candy Hillがフィーチャーされている。
カップリングされる "Picture Me Rollin'" では、KuruptにButch Cassidy、そしてDanny Boyをフィーチャー。
"What'z Ya Phone #" は、Candy HillのMySpaceなどで試聴が出来るようになっている。 |
2007 Jul. |
●昨年末は往年のDeath Row Artist達による代表曲を収めたコンピレーション・ベスト盤『15 Years On Death Row』(2CD+DVD)がリリースされたが、その続編となるコンピレーション盤が間もなく発売となる。
『The Singles Collection』と題された2枚組CDには、Death Row黄金時代に発表された各シングル曲やそのRemix、またはカップリングされたB面曲などが23曲収録されている。
2Pac作品は、「15 Years On Death Row」にも収められた "California Love" や "To Live & Die in L.A."、そして "I Ain't Mad At Cha" と "Hit 'Em Up" の4曲を収録。"To Live & Die in L.A." と "I Ain't Mad At Cha" はビデオ・クリップでも聴く事が出来たSingle Versionが採用されている。
なお、Death Row Recordsからは既に『Death Row Archives: The Soundtracks』という4枚組CDが発売されている。
しかし、これはサントラ盤「Above The Rim」,「Gridlock'd」,「Gang Related(2CD)」の4枚をそのまままとめただけの商品で、その存在意義には疑問を感じる。当初「Above The Rim」のカセットのみに収録されていたBonus Tracksは勿論今回の4枚組には収録されていない。"Pain" や "Loyal To The Game (ft. Treach & Riddler)" に関しては「15 Years On Death Row」で聴けるようになっているが、“アーカイヴ(記録保管)”と銘打ったわりには半端な印象を拭いきれない。


『Death Row/ The Singles Collection』
『Death Row Archives: The Soundtracks』
『15 Years On Death Row』
●8月14日リリースが予定されている2PacのRemixアルバムが、これまでタイトル変更を経てきた事を当サイトでもお伝えしてきましたが、何度かの発売延期の果てにまたもやタイトルが『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』に変更となった模様。
最終的なトラック・リストや詳細は不明だが、amazonでも取り扱いが開始となっている。
このRemixアルバムは、2Pac没後十一年となる9月13日に日本盤でも発売される(ビクターエンタテインメントより)。同時発売となる日本盤は、既に輸入盤でリリースされている『Tupac Shakur/ Beginnings (The Lost Tapes 1988-1991)』と『Tupac/ Live at the House of Blues』。
ビクターエンタテインメントは、さらにもう一枚『Mellow Best』という日本独自編集盤も同日に発売予定だ。収録曲などは未定だが、Death Row Recordsからリリースされた楽曲群からメロウな作品をセレクトしたコンピレーション盤と思われる。


『Nu Mixx Klazzics Vol.2 (Evolution: Duets and Remixes)』
『ニュー・ミックス・クラシックス VOL.2(エヴォリューション:デュエッツ&リミクシーズ)』
『ビギニングス(ロスト・テープス1988-1991)』
『ライブ・アット・ザ・ハウス・オブ・ブルース』
『2パック・メロウ・ベスト』
●2PacがInterscope Records在籍時代に発表したオリジナル・アルバムは、現在米国においてはJive Records/Zomba Recording Corporationが配給を行っている(音源の権利はAmaru RecordsとInterscope Recordsが所有)。
日本では2Pacの死後、MCAビクターから再発されて以降長らく廃盤となっていたこれらの作品が、久々に再発されることとなった。
今回再CD化されるアルバムは、『トゥパカリプス・ナウ』, 『ストリクトリー・4・マイ・ニガーズ』, 『サグ・ライフ Vol.1』, 『ミー・アゲインスト・ザ・ワールド』の4作と、没後リリース未発表曲集第一弾であった『アー・ユー・スティル・ダウン?』だ。
没後リリースされたアルバムやDeath Row時代に発表された作品等は、常に店頭で取り扱われている商品であったが、生前に発表された重要作品であるInterscope時代のアルバムも十年ぶりに日本盤で並ぶこととなる。発売は8月22日、BMGジャパンより。税込1890円。


『トゥパカリプス・ナウ』
『ストリクトリー・4・マイ・ニガーズ』 発売延期
『サグ・ライフ Vol.1』
『ミー・アゲインスト・ザ・ワールド』
『アー・ユー・スティル・ダウン?(リメンバー・ミー)』 2CD 3150円 |
2007 Jun. |
●2000年に制作され、Death Row Records/Suge Knight FilmsからリリースされていたDVD『DEATH ROW - UNCUT』の日本版DVDが、6月22日にデジタルサイト/ナウオンメディアから発売された。
US版DVDがリージョン・フリーだった事から、ここ日本でも長く親しまれてきた映像集だが、今回発売された日本版では日本語字幕のOn/Off機能が搭載されており、本編は勿論、随所に収録されたミュージック・ビデオの歌詞もしっかり翻訳されている(特典映像もUS版と同様)。
各曲のミュージック・ビデオやライヴ映像は全編が収録されているわけではなく、中後半でカットされてしまう構成となっているが、Death Row最盛期の映像を満遍なく観る事が出来る充実した内容だ。
既にUS版DVDで所有していたとしても、字幕付きで観る事によって新鮮な印象で楽しめるだろう。
2000年以降にリリースされた各種DVD商品でも2Pacのミュージック・ビデオやライヴ映像は観る事が出来るようになっているが、"Toss It Up" のビデオ撮影風景や、"Dear Mama" のライヴ映像(Death Rowが開催した[Mother's Day luncheon:母の日の午餐]に、2Pacが母=Afeniと参加した96年5月12日の映像)等はこの『DEATH ROW - UNCUT』にしか収録されていない。
[2Pac Remix Album Information 07/06/18-07/06/22 Edit]
●Amaru/KOCH RecordsからリリースされるRemixアルバム『Evolution: Duets and Remixes』の発売日が8月14日に決定された(日本盤の発売日は未定)。
新たに明らかとなった正式な収録曲は、サントラ盤「Gridlock'd」でお披露目となっていた "Wanted Dead or Alive" のRemixと、「All Eyez On Me」に収められていた "Got My Mind Made Up" のRemixで、オリジナルと同様にDazとKuruptのTha Dogg Poundがフィーチャーされている。
"Got My Mind Made Up" を手掛けたDaz自ら今回のRemixを担当しているようで、勿論Tha Dogg PoundのRapも新レコーディングだ。
[2Pac Remix Album Information 07/06/01-07/06/07 Edit]
●7月3日から延期になり、8月にAmaru/KOCH Recordsからリリース予定となっているRemixアルバム『Evolution: Duets and Remixes』のジャケットが明らかになった。
これまで発表されていた作品が新たなRemixヴァージョンとして進化する事になるが、Track Listはまだ明らかになっていない。
収録が判明している作品は、"Initiated (feat. Smiff-N-Wessun and Buckshot)" や "Pain (feat. Styles P and Butch Cassidy)" といったところで、アルバムタイトル通りに新たなゲストを迎えてRemixしたヴァージョンを聴く事が出来そうだ。 |
2007 May. |
●[2Pac Remix Album Information 07/05/22] 6月26日にKOCH Recordsからリリース予定だったRemixアルバム「2Pac/ Nu-Mixx Klazzics Volume2」だが、タイトルが『2Pac/ Evolution - Duets & Remixes』に変更となり、発売日も7月3日に延期される事になった。
2003年にリリースされたDeath Row Recordsによる「2Pac/ Nu-Mixx Klazzics」とは違い、Amaru Entertainmentによるプロジェクトという事で出来映えに期待できそうだ。
今回Remixされる楽曲は、主に2PacがDeath Row在籍時代に制作/発表した作品が中心となるようだが、ジャケットやトラックリストはまだ明らかになっていない。
●「この十年、2Pacのクリエイティヴ面を促進するために出来るだけの事をしてきましたが、より広い市場で息子の音楽を広めるために、 EverGreenのPublishing/Marketingチームと一緒に仕事が出来る事を今は楽しみにしています」と語ったAfeni Shakurは、EverGreen Copyrightsと提携を結んだと発表した。
EverGreen Copyrightsは音楽業界を専門とする弁護士=Joel A. Katzらが立ち上げた音楽出版会社だが、Afeniとの間で交わされた今回の契約には、2Pacがこれまで発表した300以上の楽曲や歌詞、今後発表予定となっている未発表曲の音楽出版権シェアが含まれている。
「2Pacはこれまでで最も実り多いアーティストの一人で、世代を越えたファン達を永遠に魅了する数多くの作品を残している。これまではラップ界の優れたアーティストとしてのみ捉えられているが、やがてはBob Marleyのように音楽だけでなく政治的にも世界へ重要な影響を与えた存在として認識されることになるだろう。Afeni Shakurと仕事が出来ること、また、一連の作品発表を実現する手助けが出来ることに我々は敬意を表している」とEverGreen CopyrightsのCEO=David Schulhofは語った。
EverGreen Copyrightsが版権を扱っているアーティストとしては、Michael Jackson, Teddy Riley, Joe Cocker, Todd RundgrenやEric Claptonらがいる。
これまで2Pacの楽曲は、Universal Music Publishing (Warner Tamerlane and MCA Music Publishing) によって出版されてきたが、今後もこの権利については継続される。
今回、EverGreen Copyrightsが2Pacの楽曲版権をシェアする事にはなったが、引き続きマスターテープ(音源)の所有とコントロール権限はAfeni Shakurに在るため、今後もUniversal Music PublishingとEverGreen CopyrightsはAfeniの許可なしにこれらの音源を使用できない。
今回の提携で体制を更に強固なものとしたAmaru Entertainmentは、様々なプロジェクトを進行している。
間もなく発売となるDeath Row時代に制作された作品のRemixアルバム、2Pacが獄中で書き上げた脚本をもとに映画化する『Live 2 Tell』、2Pacの人生をテーマにしたMosaic Media Groupによるブロードウェイ・ミュージカル、CD『Best of 2Pac』とそのテレビゲーム、真実の記述となるインタビューを盛り込んだ回顧本『Tupac Remembered』、そして2Pacが遺したオリジナル音源を含む未発表作品によるアルバムが予定されているようだ。
[注]一部HipHop情報サイト等では、今回のニュースを「2Pacの300を超える未発表作品の存在が明らかに。」と報じられていますが、300を超えるのは既に正式に発表された楽曲であり、未発表作品の数ではありません。
●[2Pac Remix Album Information 07/05/17] 6月26日にKOCH Recordsからリリース予定の『2Pac/ Nu-Mixx Klazzics Volume2』だが、Death Row Records/KOCHからのリリースではなく、Amaru Entertainment/KOCHによるものだと伝わってきている(Amaru/KOCHは2005年に「The Rose Vol.2 - Msuic Inspired by Tupac's Poetry」をリリース)。
実質的に活動が停滞しているDeath Row Recordsではなく、Amaru Entertainmentによるプロジェクトとなると、著名Producer陣によるRemix Versionが準備されている可能性が高い。「Pac's Life」のヨーロッパ盤/日本盤にボーナストラックとして収録されていた "Dear Mama (Frank Nitty Remix)" は、今回のプロジェクトのIntroductionだったとも考えられる。
しかし、近年リリースされたAlbumのインナースリーブでは、Death Rowの「Nu-Mixx Klazzics」や「Live」がDiscographyから除外されていた点を考慮すると、Amaru自ら今回のRemix Albumを「Nu-Mixx Klazzics」のVolume2と銘打ってリリースする事に若干の違和感も覚える。
『Nu-Mixx Klazzics Volume2』の詳細はまだ明らかになっていないが、「Pac's Life」収録の "Playa Cardz Right" のオリジナルProducerであるJohnny Jが同曲で改めてRemixを手掛け、Charlie Wilsonをフィーチャーしたヴァージョンが収められるという説もある。続報に期待したい。
●2Pac没後十年にあたった昨年は、箱入りアートブック「TUPAC SHAKUR LEGACY」が出版されたが、来年初頭に新たなハードカバー本『TUPAC Remembered: Bearing Witness to a Life and Legacy』が発売されることになった。
Amaru EntertainmentでA&R(制作、宣伝)を務めるMolly Monjauze、Tupacの叔母であり各種コンサルトを担うGloria Cox、そしてビデオ・ディレクターのStaci Robinsonといった三者による編集執筆で、政治的指導者に俳優、ラッパーや近親者のインタビューなども収められる。
これまで殆どの2Pac公式本が日本では翻訳出版されずに終わっている為、今回の『TUPAC Remembered』も168ページに及ぶ洋書での入手をお薦めします。発売は2008年2月予定。
●Digital Underground加入前の2Pac初期レコーディングを発掘してリリースされた「Tupac Shakur/ The Lost Tapes」(サウンドトラック盤「Resurrection」には "Panther Power" が選曲された)だが、6月12日にKOCH Recordsから『Tupac Shakur/ Beginnings (The Lost Tapes 1988-1991)』としてジャケットも新たに再リリースされる。
収録曲などは特に変更されていないが、若き2PacのキレのいいRapと際立つパワーを感じられる貴重な記録として定評のある作品集といえる。
●[2Pac Remix Album Information] レーベル立ち上げ資金を巡る訴訟以降、破産申告などで動きのとれないSuge Knightが所有するDeath Row Records。旧譜の再発やコンピレーション盤のリリースだけが継続し、新譜発表の予定は途絶えてしまっているのが現状だ。
そんなDeath Row Recordsだが、2003年にリリースした「2Pac/ Nu-Mixx Klazzics」のVolume2 発売が予定されている。
"2 Of Amerikaz Most Wanted" や "Life Goes On" といった代表曲を大胆にRemixした「Nu-Mixx Klazzics」は出来映えや売り上げもそれほどではなかったため、ファンとしてはもう余計な事をしないでくれ・・・という声をあげたいところだが。
トラック・リストなどはまだ不明となっている『2Pac/ Nu-Mixx Klazzics Volume2』 (KOC-CD-9530) は、6月26日にKOCH Recordsからリリースされる。 |
2007 Apr. |
●晩年の2Pacとは敵対関係となっていたMobb Deep。当時のLoud Records所属からJive Recordsを経て、50Cent率いるG-Unitへと移籍した彼らだが、積極的にソロ活動も継続している。
ディープな声とLyricに定評があるProdigyは、最新ソロ・アルバム「Return Of The Mac」を発表したが、ここに収録された新曲"New York Sh*t" が話題となっているのだ。
この曲で、Prodigyは確執関係にあった2Pacをサンプリングしている。音源は2Pacが93年にNYのMadison Square Gardenで披露したFree Style(「Funkmaster Flex & Big Kap: The Tunnel」に収録)で、Lyricは未発表曲集「R U Still Down?」に収録されていた "Nothing To Lose" だ。
2Pacをサンプリングした事について質問されたProdigyは、「重要なのはコーラスがかどうかってこと。BiggieとかPacの声はサンプリングするのに最高でね…Pacの事はそこまで意識してないけどね。Pacがどうこういうより、どれだけ良いレコードができるかって事が重要だからね」などとコメントしたという。
一方相方であるHavocは、2Pacとの確執が表面化した時も「対立関係になってしまうまでは、Pacのことも、彼の音楽も大好きだった」と語っていたが、そんな彼も近々ソロ作をリリース予定だ。
アルバムやMix-CDで2PacをサンプリングするArtistは後を絶たないが、2Pacが実際に客演した作品が発表される機会自体は近年減少しつつあった。
しかし、6月にBone Thugs-N-HarmonyのLayzie Boneが発表するソロ・アルバム「Startin From Scratch: How A Thug Was Born」には、2PacとOutlawzが参加した "Don't Stop The Music" が収録される予定となっている。
●5月27日から[2Pac 10th Anniversary Legacy Tour]をスタートするThe Outalwz。現在のメンバーはE.D.I., Kastro, Young Nobleの3人だが、オリジナル・メンバーでありながら近年はソロ活動を積極的に行っていたHussein FatalがOutlawzに復帰する予定だという。
昨年リリースされた2Pacの「Pac's Life」でも現Outalwzメンバー以上の活躍が目立っていたHussein Fatalだが、まずはYoung Nobleとのアルバム「Thug In Thug Out」を間もなく発表する。
先日行われたという2Pacの母=AfeniとOutalwzのミーティングにもHussein Fatalは参加しており、「Still I Rise」に続く2Pac+Outlawzのセカンド・アルバムも計画にあがっているというので、ファンは大いに期待したいところ。 |
2007 Mar. |
●これまで「THE PROPHET - The Best of The Works...」(この続編として「More+Best Works on Death Row」が日本独自編集盤として発売)や「The PROPHET Returns」といったDeath Row時代のベスト盤がUK/Europeでリリースされてきた2Pacだが、没後十周年のコレクション盤がリリースされることになった。
『The Sex, The Soul & The Street: 10th Anniversary Collection』という3枚組仕様で、Sex, Soul, Streetという3つのコンセプト別に選曲されており、これまでにないヴォリュームで登場することとなる。
しかし、これはあくまでDeath Row音源をもとにした編集盤であり、Interscope時代や死後発表されたアルバムからは一切選曲されていないものである。
2PacがDeath Row時代に制作/発表したアルバムは、2枚組の「All Eyez On Me」とMakaveli名義の遺作「The 7Day Theory」だけである事から、今回の3枚組コレクション盤は殆どこれらの音源を再編集しただけのものとなってしまっている。従って、Death Row時代に発表されたアルバム2種を所有していれば、音源的には購入の意味がない事となる。
「All Eyez On Me」と「The 7Day Theory」から『The Sex, The Soul & The Street: 10th Anniversary Collection』に収録されない楽曲は Got My Mind Made Up, Shorty Wanna Be a Thug, When We Ride, Run Tha Streetz, Ain't Hard 2 Find, Heaven Ain't Hard 2 Find, Bomb First, Krazyの8曲。
代わりに収録される楽曲が Late Night, Staring Through My Rearview, Made Niggaz, Keep Ya Head Up, Dear Mama, Me Against The World, I Get Around (RMX), Thug Natureの8曲となるが、「Death Row Greatest Hits」やサントラ盤、その他編集盤で既にお馴染みの作品ばかりだ。
あくまで2Pacコレクター向けのアイテムとしか思えない『The Sex, The Soul & The Street: 10th Anniversary Collection』ではあるが、4月25日にビクターエンタテインメントから日本盤(特典:プロモーションTシャツ応募券と特製2Pacタトゥーシール封入)もリリースされる。
未発表曲を現代風に加工してリリースする事に対して「死者への冒涜」という声まで時折聞かれるが、外装だけお色直しして安易に編集盤を乱発する事の方が、それに当てはまるのではないだろうか。 |
2007 Feb. |
●US本国の12インチ・アナログ盤、AustraliaのCD-Singleに続き、Europe盤として「Pac's Life」のシングルが各種リリースされた。
昨年リリースされたAustralia盤のCD-Singleとは若干収録内容の違う2種類と、12インチ・アナログ盤が発売されている。
Australia盤と同様の"Whatz Next"に加え、「Loyal To The Game」から"Ghetto Gospel"を収録しており、Death Row時代の2Pacビデオクリップの殆どを手掛けたGobiのディレクションによる"Pac's Life" Videoも鑑賞出来るEnhanced CD仕様となっている。
2月に発売されたもう一種は "Pac's Life"と、アルバム『Pac's Life』のEurope盤や日本盤にボーナストラックとして収録されていた "Scared Straight"をカップリングしたEurope盤 CD-Singleだ。同時発売の12インチには更に追加で、"Untouchable - Swizz Beatz Remix"も収録されている。 |
2007 Jan. |
●最新作「Pac's Life」からのシングルとしてビデオクリップも制作された"Pac's Life"は、US本国においては12インチ・アナログ盤がリリースとなっていたが、Australia盤のCD-Singleが正規発売された。
12インチ・アナログ盤には "Clean", "Dirty", "Instrumental"の3 Versionが収録されていたが、CD-Singleは "Pac's Life" と"Whatz Next"のカップリング収録となっている。
●Dr. DreやSnoop、Dogg Pound、そして晩年の2Pacが在籍した90年代半ばに一世を風靡したDeath Row Records。2006年10月には創設15周年記念のコンピレーション・ベスト盤がリリースされるという発表があったものの延期が繰り返され、中止が危惧されていたが、年末の12月26日に米国で発売となった。
『15 Years On Death Row』と題された2枚組CDには代表曲やRemix、そして未発表作品が収録され、同封のDVDには20曲以上のミュージック・ビデオが収められている。
2Pac作品は、"California Love"を筆頭に、「All Eyez On Me」から"Ambitionz Az a Ridah"や"All Bout U"、"To Live & Die in L.A."と"How Do U Want It"のAlternate (Radio) Version、サントラ盤「Gridlock'd」から"Never Had A Friend Like Me"と"Wanted Dead Or Alive"、「Gang Related」からは"Life's So Hard"と"Made Niggaz"、「Above The Rim」劇中に使用されながらサントラ盤には未収録だった"Pain"と、Naughty by Nature's Treachらと共演したオリジナルの"Loyal To The Game"を収録。
DVDでは、"How Do U Want It", "All About U", "California Love", "California Love Remix", "I Ain't Mad At Cha", "Hit 'Em Up", "Made Niggaz", "To Live & Die in L.A.", "Toss It Up", "Hail Mary"といったDeath Row時代のミュージック・ビデオが網羅されている。 |
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