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2Pac/ Until The End Of Time
(Amaru/Death Row/Interscope Records 2001/069490840-2)

 デジタル・アンダーグラウンドなどのメンバーを経て、91年にソロ・デビュー。以来、「Me Against The World」、「All Eyez On Me」といった名盤を発表し、瞬く間に世界的なビッグ・スターとなった2パック。1996年9月7日、ラスヴェガスにて何者かに銃撃され、無念の死を遂げてしまった彼だが、死後発表されたマキャヴェリ名義の遺作や未発表曲集、ベスト盤はどれもビッグ・セールスを記録し、その死から5年近く経った今もその人気は衰えることはない。それどころか、彼の作品が途切れることなくリリースされることで、『2Pac is still alive.(2パックはまだ生きている)』と信じている人たちも少なくない。
 そして2001年、待望の作品集「Until The End Of Time(アンティル・ジ・エンド・オブ・タイム」が発表されることになった。2パック関連作としては今年すでに「The Rose That Grew From Concrete」(Amaru/Interscope)がリリースされている。彼が書き残したリリックをクインシー・ジョーンズやQティップ、アウトロウズら有名音楽家やラッパー、さらにはポエトリー・リーディングによって楽曲化したモノだが、やっぱりファンが聴きたいのは2パック本人の生声と考えると、やはりこちらの「Until〜」の方が話題作となるのは当然だろう。その上、「Until〜」はこれまでの未発表曲集とちょっと違った背景を持っている。それは2パックの母=アフェニのレーベル/Amaruとシュグ・ナイト率いるDeath Rowの両レーベルの協力によって実現したモノだということ。これまで両者は、2パックの音源の権利をめぐって争ってきた。事実、両者の話し合いの決着がなかなかつかなかったために本作のリリースが遅れてしまったとのことで、この度、両者同意のもとで作品化されたことは、ファンにとって本当に喜ばしいことだと思う。
 収録曲は2枚合わせて、全29曲。2パックのお気に入りだったジョニーJやQDIIIによるプロデュース曲が多いことからも、収録曲のほとんどは「Me Against The World」からDeath Row所属時代に作られた楽曲だろう。それらをAbove The LawのDJ=Cold187やトラックマスターズのTone、アント・バンクスなどが新たにリミックスしてみたりもしているし、手を加えていない曲もある。
2パックが所属したグループ=サグ・ライフのメンバー=ビッグ・サイクも言葉を寄せ、TLCのレフト・アイ、2パックの舎弟グループ=アウトロウズのEDIなど参加者も豪華。全体的にはノリの良いハードで力強い楽曲に溢れ、2パックの男臭くて勢いのあるラップがたっぷり堪能できるが、特にマイク・モズリーがプロデュースした"Good Life"や、DJクイックが手掛けた"Words 2 My First Born"が最高。加えて、2パックが妹のために作詞をしたという哀愁グルーブ"Happy Home"など聴きドコロがいっぱいだ。AmaruとDeath Row両方の持つ音源が制限なくセレクトできた結果、これまで以上に貴重な音源が日の目を見た本作。まさに2パックの“新作”と言っても過言ではないだろう。

(WOOFIN')


rockin' on -- 96年に何者かに銃撃され絶命したものの、死後あまりにも音源がリリースされるので、実は生きているという噂も絶えない2パックだが、またまた未発表音源が!一応遺作となった「Makaveli - The Don Killuminati」を制作していた頃の音源だそうで、この時期2パックは自分の保釈金を積んでくれたデス・ロウ・レーベルからなんとか移籍できないかと手を尽くしていたと言われている。というのも、この頃にはそもそもデス・ロウを立ち上げたドクター・ドレー自身が逃げ出したほどやばいことになりかけていたからだ。で、本作の内容はというと、これがかなりいい!楽器演奏を使い回すトラックはメロウな肌合いを強調したグルーブになっている一方で、キーボード類を駆使したものもファンキィはファンキィでもかなり伸びがあって2パックのパーカッシヴなラップをどこまでも引き立てている。「Makaveli」とはまるで対極にあるスィートな音なので、これをしこしこ作っていたというのも頷けるし、その後の2パックはどうなっていただろうとかなり想像も膨らむ。プロデューサー・クレジットは2パックの別ユニットで「Thug Life Vol.1」を手掛けたジョニー・ジェイが圧倒的に多いのだが、これって実在の人物なのだろうか。1曲ドレーっぽい声が入っているのが気になる。弦もドレーっぽいし。タイトル曲は超どポップ・ラップで、2パックの究極のベタ・ワールド。なんと、80年代のAOR王道のミスター・ミスター使い。

昨年末にリリースされた、K-Ci & JOJOのアルバムにゲスト参加(勿論、生きている時にレコーディングされたものだが、新録/生存説が急浮上した)のクレジットがあってビックリしたが、今回はチビッてしまいました。2PAC待望のNEW(?)アルバムです。未発表曲集(だと思うが・・・)ですが、ナント2枚組(リミックス曲含む)でリリース!!96年に凶弾に倒れてからもゴロゴロとアルバムがリリースされてきましたが、今作は「オレ、生きてマス!」的の好内容。K-Ci & JOJOとの曲も収録されております。ビックリするのがスパニッシュ調のトラックがあること。時代先どりしてました。これからも年1枚ペースでリリースの予感・・・。 -- HMV

MACH
Manhattan Records --
今さら驚きはしないが、故2PacのNew Albumがリリース!「Until The End Of Time」と題されているのは「時間が終わるまでずっと」作品を出すということなのでしょうか?まぁ、ファンにとっては嬉しいことなのでしょうが、普通の人なら「本当は生きてんじゃないの?」と疑いたくなるはず。そんな事はどうでもよくて、気になる中身はというと・・・。アナログ4枚組の全29曲入りで紛れもなく2Pacでした。なかでもオススメは大ヒットした"Thug Nature"のRemix!期待の新人女性ヴォーカリストLil' MoをFeat.し、今風のトラックに生まれ変わっていてフロアにも対応できそう。他のゲスト参加はOutlawz, K-Ci & JoJo, Left Eye, Above The Lawらで、プロデュースは主にJohnny "J"が担当し中にはDJ QuikによるものやTrackmastersがRemixを手掛けたものもあり、今回も充実した内容に仕上がっています。下手に今風の音にアカペラを被せたのではなく、2Pacらしいストレートなヒップホップを聴かせてくれる男前なアルバムです。

March 27, 2001 Released


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