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映画の公開と共に発売されたサントラ盤『Tupac: Resurrection』(レザレクション〜ヨミガエリ。)は、未発表曲を収録し、その内3曲をEminemがプロデュースしている。 Rapperの中で一番の売上を誇る2Pac。そのセールスは3500万枚にも及び、死から7年を経てもその人気に衰えは見られない。彼は生前の時より5倍ものセールスを死後に記録したことになる。 サントラ収録曲で2Pacと共演を果たした50Centは語る。「彼の曲は生き方と一貫している。Tupacは特別な存在なんだ。彼は伝説になって、俺達にとってElvisみたいなもんさ」 「俺や50Centは、Tupacと比べられる事があるけど、俺から言えるのは“2Pacは1人だけだ”って事さ。Tupacが成し遂げた事は誰もマネできない」と最大限のリスペクトを捧げるEminem。 そんなEminemが演出に大きく関わったサントラ盤『Tupac: Resurrection』をMTVが徹底リポート。 |
音楽とは不定形なるものである。Hip-hopコミュニティーでは“感情”は止まるところを知らない。唯一それを凌駕するものは“心”である。つまり"怒り”や“混乱”、“喪失感”である。 1996年9月13日、偉大なアーティストがこの世を去った・・・。Eminem(本名:Marshal Mathers)は当時ショックの余り言葉を失った。 |
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「その訃報を聞いた時のことは、今でも覚えてるよ」Emは真剣な面持ちで語りだした。 |
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「当時俺はファミレスで働いてたんだ。その時からD12のメンバーのKunivaやKonも一緒でね。そこにはデカいTVがあったんだよ。それを見るともなしに見てたら・・・」 |
未来のラップスターは我々同様ショックを受けた。「“なんてこった!”って思ったね」 Emは続けた。「こんな事ってありかよ?!あんな悲惨な気持ちは忘れたりしねぇよ。その職場の奴らはTupacやRapなんてのには興味ない奴らだったから俺たちの尋常でない様子を見て、“どうした?何か大事でもあったのか?”と。で、俺たちは“おめぇらには解りっこねぇよ!最悪だ!最悪の日だ!!”ってな」 |
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9月13日は若かりしEmとHip-hopコミュニティーにとって大きな区切りとなった。 Emは17歳から2Pacを聴き始め、Pacのメディアを通しての実生活を見る事によって、Emはまるで2Pacと共に育った様に彼に対し親近感を抱いた。Emがミシガン育ちで2Pacがボルティモアやオークランド、カリフォルニアの出身であろうと、それは何ら関係のない事であった。Tupacのメッセージはそんなものに捉われず共感を呼んだ。 |
「Pacには突出したものが沢山あったんだと思うよ」とEmは語る。 「個人的に思う事は、Tupacって人間は肌の色が何色でどこの出身あろうと親近感が持てるんだ。俺は心底Tupacは最も偉大なアーティストだと思うよ。彼を見ればわかることだよ。表現しようとした感性や感情、すべてがそうさせるんだ。Pacの表現はハッキリしてるんだ。みんなが思ってる事を明確に代弁してくれるんだよ」 "Dear Mama" は発表以来Emを夢中にした一曲であり、年中車に載せて聴いているとのこと。また、"Branda's Got a Baby" は悲惨な運命に直面した哀れな若い母親の曲である。 |
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2003年、Emは『Tupac: Ressurection』サントラへの参加に名乗りを上げ、楽曲を提供をすると言う快挙を成し遂げた。 「“冗談じゃないだろうな・・・マジかよ?!”って気分だったよ」 崇拝するTupacの曲を手掛けるチャンスを打診された当初の事を語る。「サントラへの依頼が来たときは“よっしゃ!やらせてくれ!”ってな。で、Pacのアカペラが送られてきたんだけど、マジで興奮したね!」 |
Emは制作段階のことについて語ってくれた。「使えそうなパートを選り分けてトラックを叩き込んでいったんだ。別にそれは特別難しい事じゃないんだ。Tupacのような音源がある場合はね。そこにテンポを合わせてビートを作っていけば良いんだ。苦になんかならない作業だよ。2〜3週間ブッ通して夢中で作業したかな」 | |
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サントラ盤『Tupac: Ressurection』からの先行シングルは "Runnin'(Dying to Live)" である。 これは以前発表されていた "Runnin' From The Police" のリメイクであり、また特記すべき事は2PacとThe Notorious B.I.G.の貴重な共演曲だったということである。 この曲に新たな命を吹き込む際に、Emは両者のインタビューを加え、そこにEdgar Winterの "Dying to Live" という曲をサンプリングした。 |
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「この曲は二人の若かりし頃の音源なんだよ」 Emは説明する。「この映画はドキュメント形式で進められていく。だから曲もそれに倣うようにしたんだ」 「Tupacが事実上最後のインタビューでBiggieのことをこき下ろしてる声が聞こえてくるんだ。その後にBiggieのヴァースが始まる。Biggieの語りは、二人の確執について何事もなかった様に言い退ける」 「俺がやりたかった事は、人々を二人の確執が真っ只中だった95年に連れ戻すって事さ」と、Emは付け加えた。「事の発端はとても些細な行き違いだったって事を解って欲しいんだ。大事になるまではね」 |
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この曲が一般的にどう解釈されようと、Emは既に母親であるAfeni ShakurやOutlawzといったTupacの縁者からは太鼓判を押されている。 「これは凄い出来だよ。誰も否定できないよ」OutlawzのE.D.I.は新しい "Runnin'" について語る。 「Emが登場して、奴はトッププロデューサーの一人になりつつあると思うよ。Lyricの面でも賞賛される事は間違いないと思うよ。このプロダクションに奴は惜しみないモノを提供したからね」 |
「音楽って言うのは大掛かりなショーの様なものだと思うわ」2004年に2Pacのニュー・アルバム発表を控えているAfeniは、このサントラでのEmの仕事ぶりについて語っている。 「息子のアルバムを発表する度に、毎回そのクオリティの高さに驚かされるわ。最高の音楽と息子のフロウ。それをみんなは喜んでくれてるんだと思うわ。本当にビックリするほど良い出来なんですもの」 |
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また、サントラにはEmと2Pacの共演作も収録される。セカンド・シングルとなる1曲にRapで参加しているのだ。 「俺の中でTupacと繋がる部分を言葉にしていったんだ。昔Tupacはこんな事を言ってた。“生き様が明確じゃない奴を、俺は認めない”ってね。だから、自分の中にあるものをこの曲にぶつけていったんだ」 2Pacから受け継いだこの1曲には、Hip-hopへの決意が込められている。 「Emとは "One Day At a Time" って曲で共演したんだ」E.D.I. (Outlawz) は仔細を話してくれた。 「Outlawzと共に参加して、彼がビートを作ってくれたんだ。俺たちはHip-hopコミュニティーにメッセージみたいなものを投げかけてみたんだ。あまり言いたくはないんだけど、Emは去年Murder Inc.の奴らと色々あっただろ?でもそれとPacとBiggieの事は混同したくなかったんだと思うよ」 E.D.I.は続ける。「“関係を修復して、いつかは一緒にやろうぜ!”ってEmは言いたかったんだよ。Pacは死して尚も俺たちに語りかけてくるんだ。“いつの日か共にやり直せる時は来るものさ”ってな。この曲は、Hip-hopが今必要としてる何かを示唆してるんだ。そういう前向きな曲なんだ」 |
(C) MTV Networks. --- Special Supported by: KazDaLoco |
<KazDaLoco> 京都出身。野望実現に向けてサービス業で資金繰り中。虚弱体質ながらも西の都から当サイトを強力バックアップ。 |
Tupac: Resurrection The Soundtrack (Amaru/Interscope) B0001533 ![]() 映画『Tupac: Resurrection』のサウンドトラック盤にして新曲4曲を含む裏ベスト盤。惜しみないリスペクトを捧げるEminemが制作を担当した "Runnin' (Dying To Live)" は、親友同士であった2PacとThe Notorious B.I.G.が生前に実際共演していた "Runnin'" のRe-Production/Re-Mixヴァージョンである。オリジナル・ヴァージョンは、1995年に発表されたコンピレーション盤『One Million Strong』に収録されている。 編集盤『The Here After』等で聴ける " Stop The Gun Fight" は、無名ラッパーのTrappが無許可で "Runnin'" を加工した“非公式音源”なのでご注意を。 |
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