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"RESURRECTION" MENU New York '71-'84 | Baltimore '84-'88 | Oakland '88-'91 | Reconstructing Tupac | Essential Tupac |
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マリン・シティに行くと、白人の暴力がある。そこにはあまりにも過激な暴力があって、嘆かわしい限りだ。だけど、俺が憂いてるってことを、勘違いしないでくれ。「何てこった、一歩外に出れば酷いことばっかだぜ」みたいなことを言ってるんじゃないんだ。 俺はそれでも“ポジティウ”であろうとしてるんだから。 |
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俺は女の子を追っかけ、車と騒々しい音楽を求めてる。だけど、俺は自分のことを世の中に通じていると思いたいんだ。 俺はドラッグ・クラスやセックス・エデュケーション・クラスがあるべきだと思う。本物のセックス教養クラスだ。警察の残忍さについてのクラスもだ。アパルトヘイトについてのクラスがあるべきだし、何故人々が飢えているかのクラスもあるべきだ。 だけど、そういうクラスは存在しない。あるのは、体育のクラスなんだ。フィジカル・エデュケーションさ。さぁ、バレーボールしようぜってか。 |
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お袋は俺の親友さ。 俺達は自分自身ではほとんど何も経験しないもんなんだ。解るだろ、人生最初の第一局面は、母親と息子の関係で、それは、細かいことにガミガミうるさい教官と士官候補生みたいなもんだった。まるで小さな国の独裁者さ。それから俺は家を出て、そして自立したんだ。 |
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俺は何処にいようと金がなかった。 俺はマリファナを吸って、ドラッグ・ディーラーやポン引き、そして犯罪者と一緒にうろついていた。でも彼らは当時俺のことを気にかけてくれる唯一の人間だった。そして俺は父親――男性的な影響力を人生に必要としていて、そこには男達がいたんだ。 |
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俺のお袋、彼女はその頃自分を見失っていた。彼女は自分を大事にしていなかった。 彼女はクラック中毒になっていた。辛い時期だったよ、彼女は俺のヒーローだったからな。 |
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俺は金がなかったし、卒業するのに十分な単位もなかった。で、結局退学した。 俺は言ったよ。「俺は金を稼いで、生計を立てる術を見つけなくちゃいけないんだ」って。 ![]() 俺はドラッグを売ろうとした。だいたい2週間くらいだったかな。 そしたら、ボスのディーラーに言われたよ。「おいおい、俺のドラッグを返してくれよ」って。俺はどうやってそれを売ればいいのか判っちゃいなかったんだよ。 それからはその本物のヤクのディーラーが俺のことを面倒をみてくれるようになった。彼らは俺に金までくれようとして、こう言ったんだ。「この仕事にハマるんじゃないぜ。足を洗って夢を叶えろ」って。だから彼らは俺の後援者みたいなもんだった。 |
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俺の詩はすべて“痛み”を扱っている。それこそが、俺を俺自身にさせているものであり、俺が自分に果たすべきことにしているものだからだ。 すべては、俺がガキの頃に感じた痛みに基づいているんだ。些細な痛みも、過酷な痛みもだ。 |
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俺が曲を書くときのインスピレーションっていうのは、"American Pie" や "Vincent" を歌うときの Don McLean みたいなものさ。 『A Raisin in the Sun』の Lorraine Hansberry だとか、執筆してるときのシェイクスピアみたいなものであって、深遠な物語みたいなものであり、人間にとって不可欠な原始的欲求みたいなもんなんだ。 |
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何かいい例えを挙げてみようか。それはこういうことだ。ベトナム戦争に行かなければならなくなったとして、家にいる俺達に戦場の模様を伝えるレポーターがいただろ。 そしてそれこそが、戦争を終わらせたものなんだ。このクソみたいな出来事がこの先まだまだ続くのかよ、ってな。 もし誰一人何が起きているのかを知らなかったら、兵士は何か美しい生き方でもして、見事勇敢に死んでいっていると思ってたことだろうよ。だけど、俺達は現実の恐怖を見た。そしてそれこそが、戦争を止めたものなんだ。 |
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だから俺は思ったんだ。まさにそうしたことが、俺がアーティストとして、ラッパーとしてやろうとしていることなんだと。 俺はコミュニティ−で自分が見ているものを出来る限り見たままのカタチで事細かに伝えたいんだ。そして願わくば、彼らがそれを即刻止めてくれればと思う。 |
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俺はあらゆるものを見てきた。クラックに冒された子供や、俺達が経験しなければいけなかったもの――それは全てを失うことや貧しさ、そして打ちのめされること。そうしたものの全てをだ。 俺みたいな人間になることに、俺は何度でも“否”と言うよ。俺はこうしたことを変えようとしているんだ。 |
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だけど、俺が最初にラップをし始めた時、俺は金が必要で、とにかく俺は働かなければならなかった。 裸の人形とのダンスかい?あぁ、それが俺だったよ。俺にとっては金を稼ぐために、ビキニ・ブリーフを履いてそこに出かけ、人形と飛び跳ねなければいけなかった。 当時俺はホームレスで、それが俺がしなければいけないことだったんだ。目的地にたどり着くまでには色んなことをしなくちゃいけないものさ。俺はどんな仕事も必死に取り組むことにしたんだよ。 |
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俺はあらゆるところでラップしてたもんだよ。カセットデッキにテープを入れ、会話を遮って即行でラップし始める――俺はそういう人間の一人だった。 |
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Leila (Steinberg) って女性が俺を、Digital Underground のマネージャーだった Arton Gregory に紹介してくれたんだ。 彼はこう言ったんだ。「俺がお前を Digital Underground に入れてやるよ。奴らはスタジオの中にいる。Shock G にその場でラップしてみせてやってくれ。もしヤツがお前を気に入ったら、お前はメンバーになれるよ」 |
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俺は中に入っていって Shock G の前でラップを披露した。すると彼は言った。「OK、いいじゃないか。お前を仲間に入れるよ、後でまた会おうぜ」と。 俺は部屋を出て言ったよ、やったぜ!ってな。 |
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俺は当時のことをホントに懐かしく思い返すよ。それは俺の人生の中で最も素晴らしい時期の出来事だった。何もかもが俺にとっちゃ楽しくて、全てイイことばっかだった。 その中の馬鹿げた一つっていうのが、縞のプリントの下着を着て走り回り、セックスの真似事をしてたことだな。 俺達は最高にイカしてて、最高にクレイジーなショウをやってたんだ。俺は、Hip-hopは今でも Digital Underground みたいな存在を必要としてると思うよ。 |
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メンバーの Money B は超イカしたヤツなんだ、分かるかい?ヤツは女に特別にセクシーな味わいを感じさせるんだ。Shock G は教父だな。ヤツはスピリチュアルな感性を持っている。Hampty はまるでコメディアンだ。Pee Wee はポン引きみたいなギャングスタさ。 で、俺はといえば・・・反逆者さ。 |
俺は若い黒人の男達のために語っているんだ。正直な話、俺の耳はストリートに向けられてるんだと言ってもいいくらいさ。特にゲットーに住んでいるアメリカの若い黒人の男達のためだ。俺の耳はまさにそこにあるんだ。![]() 俺は自分の心の中にあったものを語るチャンスを手にするや否や、心の中にあったものを言い放って、今や俺達はプラチナ・レコードを手に入れた。 全くの無名だった俺は、裸の人形と踊るところから始めて、プラチナ・レコードを手にするとこまで辿り着いたわけさ。 |
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俺の人生のすべてにおいて、俺には前科なんて一つもなかった。いいか?一つの前科もなかったんだぜ!たった一つの前科を食らうまでは、一切前科はなかったんだ。 俺のビデオがMTVに初登場した途端、俺はバーの陰で警官に徹底的に殴られることになったんだ。俺は相変わらずニガでしかないということを、奴らは知らしめたのさ。 こうした全てが、自分は墓場に向かっていると感じる恐怖であり、こうした全てが、自分はニガであると思い知らされる恐怖なんだ。 |
(C) Atria Books --- Special Translated by: Storm |
<Mariko> 秋田在住の地方公務員。連日残業続きという本業の合間を縫って、当サイトを翻訳面でバックアップ。 |
Tupac: Resurrection 1971-1996 (Atria Books) ISBN 0-7434-7434-1![]() 映画『Tupac: Resurrection』に沿った内容で、写真と2Pac自身による言葉の引用、直筆の詩やメモなどで構成されたハードカバー書籍。当サイトは91年のRapperデビューまでを翻訳掲載したが、本書では『Juice』で銀幕デビューした92年から96年までの鮮烈な軌跡も自ら語っており、ファンなら是非とも入手をお勧めしたい。 ![]() Original Concept by Afeni Shakur Edited by Jacob Hoye and Karolyn Ali Based on the Film Directed by Lauren Lazin ![]() |
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